閉院した病院一覧の作り方

本記事では、閉院した病院一覧の入手方法について解説しています。

病院やクリニックなど医療機関の情報を調べる場合、信頼できる情報基は厚生局公式ホームページです。
しかし厚生労働省の公式ホームページには、残念ながら全国的に網羅した「閉院した病院の一覧」もしくは、都道府県別の「閉院した病院の一覧」はありません。

したがって閉院した病院一覧を入手するには、自社でつくる外部から購入することになります。以降では、自社で作る場合の詳しいつくりかたと購入する場合の注意点をご紹介します。

閉院リストを購入する

閉院した病院一覧は自社でつくることができますが多大な労力が必要です。

自社で時間や手間をかけられない、今すぐ閉院した病院リストが欲しい方は、購入するのも一つの方法です。外部から購入する際は、以下の点に注意し選定しましょう。

・最新の情報であるか
・正確であるか

データベースへの活用、効率的な営業活動のためにこの2点は必須となります。
閉院した病院一覧を購入をご検討中の方は下記よりお気軽にお問い合わせください。

閉院リストを自社でつくる

自社で閉院リストを作成する場合は、地方厚生局の公式ホームページにある保険医療機関・保険薬局の状態別の一覧(厚生局により表現は変わります)から「廃止機関一覧表」を用います。詳しい作成方法をご紹介します。

おおまかな手順

①8つの地方厚生局から47都道府県分のファイルをダウンロードする

②ZIPファイルを解凍

③ファイルをリネームする

④東海北陸のPDFファイルを見てExcelに手入力する

⑤すべてのファイルを医科・歯科・薬局に分けて一覧化する

⑥「備考」欄を空白で絞込む

①8つの地方厚生局から47都道府県分のファイルをダウンロードする

以下のURL一覧から一つ一つファイルを任意の場所にダウンロードします。

注意:一つのページに廃止のみを載せているページもあれば、それ以外も一緒に載せているページもありますので、どのファイルが「廃止」か、よく見ましょう。

②ZIPファイルを解凍

ほとんどの厚生局がExcelを一つにまとめてZIPファイルで載せていますので、ZIPファイルを任意の場所に解凍します。

③ファイルをリネームする

ファイルを一つ一つ確認すると、漢字・アルファベットなど表記が混在したファイル名になっています。これらを識別できるよう、「北海道_廃止_2301.xlsx」などの名前にリネームします。

リネームソフトなどを使って厚生局単位でリネームすると効率的かと思います。

④東海北陸のPDFファイルを見てExcelに手入力する

新規Excelファイルを作成し手入力します。

東海北陸厚生局管轄の6県(富山県、石川県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県)はPDFでしかデータが見つかりません(泣)その上、恐らく紙をスキャンしているのでPDFから文章に変更することも困難です。

そこで、手入力となりますが、件数もさほど多くないのでそこまで苦にはならないかと思います

⑤すべてのファイルを医科・歯科・薬局に分けて一覧化する

一つのファイルに、医科・歯科・薬局が記載されています。

これらを医科・歯科・薬局に分けて一つのファイルにコピペし一覧化します。

ここまでの作業で全国分の「廃止機関一覧表」が作ることができます。

⑥「備考」欄を空白で絞込む

さいごに、一覧化されたファイルの「備考欄」を空白で絞り込めば「閉院した病院リスト」の完成となります。

廃止と閉院を見分ける方法

一覧化した表から、廃止と閉院を見分ける方法を説明します。

こちらをご覧ください↓

関東厚生局 保険医療機関・保険薬局 廃止機関一覧表 東京都 PDF

令和4年12月処理分 更新日:2023年1月6日

https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kantoshinetsu/chousa/132haishi_tokyo_r0501.pdf

医療機関の廃止と閉院を見分ける方法

赤枠で囲った右端の備考部分に注目します。

新機関コードが入っている→存続(医療機関番号の廃止)

新機関コードが入っていない→閉院

となります。

まとめ

以上の手順で進めれば「閉院した病院リスト」を自社でつくることができます。

今回はエクセルの難しい関数やVBAを使わずに手作業で作成する方法とそのポイントをお伝えしました。

<ポイント>

 ・手順は全部で6工程

 ・関数やVBAを使わなくても作れる

 ・厚生局によって配布データの形式が異なる

 ・PDFで配布されているデータはどうしても手作業が必要

時間や手間をかけず今すぐ「閉院した病院リスト」が欲しい方は、手間と時間をお金で買ってしまうのも一つの方法だと思います。

購入をご検討中の方や、営業やマーケティング活動にお困り事がありましたらお気軽にご相談ください。

よく読まれている医療機関リスト活用術はこちら