クリニック現場で診療業務の効率化製品が浸透しないワケ
2021年8月20日 (金)開催医仁塾WEBセミナーより
IT化が進むクリニックが熱い!
現場のトレンドとニーズ-診療業務の効率化プロダクト編
コロナ禍の今、患者側のITリテラシが高まったことにより、医療サービスの消費に対する意識も変わろうとしています。
一般業界のトレンドから”5年遅れ”と言われる医療業界のトレンドスピードが大きく変化しています。
IT化に対応できるかできないかが大きな格差となる状況が進むのではないかと課題意識を持ったクリニックが増え、投資意欲も高まっています。
そこで、医仁塾ではクリニック現場のトレンドとニーズをテーマにお伝えいたしました。
なぜ、現場ニーズに沿ったプロダクトが生まれないのか?
プロダクトアウトで作られている
企業側は、医師の診療業務を詳しく知るチャンスが少なく、医師が効率化したい診療業務を理解できないままプロダクトを作ってしまい、結果、医師に刺さらず売れない…というケースがとても多く見受けられます。
一方、医師側も自分自身の診療業務を客観的に整理して説明することが苦手な為、企業側がヒアリングしても「業務効率化はしたい」という考えはあるもののどう効率化したいか、どんな業務を変えていきたいのかうまく伝えられないというケースもあります。
両者が互いのことをもっと知るべき
・企業は医師の診療業務を詳しく知る努力をすべき
・医師はなんでも自分がやったほうが早いという発想を変える
企業側はどのようにして医師からヒアリングすれば良いか
着目ポイント
・クリニックといっても、多種多様な診療科目が存在する
・診療科目ごとに診療業務が微妙に異なるという点
・科目ごとの標準的治療のフローを勉強することで、仮説が立てやすくなる
企業は診療科目ごとの診察フローを細かく見ていくべき。
そうした努力の中で、医師に的確なヒアリングができる
医療市場で爆発的なヒット製品を生み出すにはどうすればよいか
医師の思考、実際の業務を詳しく知ることが極めて重要
このように医師に刺さるプロダクトを生み出すには顧客である医師の思考、実際の業務を詳しく知ることが極めて重要です。
例えば、医師の生の声を集める市場調査やWEB会議ツール等でインタビューの機会を他社よりも多く持った企業が勝つことは明らかです。
冒頭部分でもお伝えしましたが医師の声を聞かずにプロダクトアウトで突き進んでしまった企業は後で余計なコストや時間がかかってしまいますし、評判にも響くので慎重に進めることをおすすめします。
しかし市場調査をやるにしても、時間や人員が足りないという場合はぜひご相談ください。
まとめ
企業も医療従事者もお互いを理解すること
企業側は、クリニックの診療科目ごとの診察フローを細かく見ていき自社のターゲット層の実態を把握して、業務改善の提案ができるプロダクトを開発すべき。
顧客の声を集める活動を真っ先にする会社が爆発的なプロダクトを生み出すのではないでしょうか。
<次回医仁塾はこちらから>
今、クリニックが熱い!現場のIT化が進む2021年-現場のトレンドとニーズ
コロナ禍の今、一般業界のトレンドから”5年遅れ”と言われる医療業界のトレンドスピードが大きく変化しています。IT化への課題意識を持ったクリニックが増え、投資意欲も高まっています。そこで、医仁塾では3回に渡りクリニック現場のトレンドとニーズをテーマにお伝えします。